【企画展】日本のことばと文様を楽しむ うるしのうつわ

2024年12月、企画展『日本のことばと文様を楽しむうるしのうつわ』を、2つの会期と会場で開催しました。



≪vol.1≫ 2024年12月7日(土)~8日(日) 会場: Gallery cafe Atelier T 2階

≪vol.2≫ 2024年12月18日(水)~22日(日) 会場: 漆文化醸造LAB


 

 

会場に掲示した「ごあいさつにかえて」より


なぜひとは縄文時代からずっとずっと漆器を使ってきたのか。
長年それを探求し続け、考え続けて、たどり着いた答えのひとつが「祈り」でした。

幸せでありたい。
幸せになってほしい。
いずれの世にも、いずれの地にも、変わらぬ思い。

漆を極めた作り手たちが表現する世界と作品とことばを、
何度も何度もかみしめて、1万年の歴史に深く深く夢中になって
ようやく私なりのことばにできるような気がしています。

2024年、かつて漆に魅了されるきっかけとなった輪島塗に、
元旦の震災をきっかけに改めて1年間じっくりと向き合うことになったこともまた、
漆の文化を見る視野を広め、深めてくれたと感じています。

今も探求の途中ですが、
美しい、優しい、かわいいうるしのうつわのことばと文様を
皆さんと楽しみたいと企画しました。

漆のことばと文様が、日々の小さな幸せにつながりますように。

ウルシスト® 加藤千晶

 

会期中は各種イベントを開催

vol.1の初日は、お呈茶を。
ギャラリー「Gallery cafe Atelier T」オーナーの中島友子さんが美しいお点前をご披露くださり、皆様に、金沢の美味しいお菓子とともにお楽しみいただきました。




また2日目は、漆とワインのギャラリートーク『漆器で味わう日本ワイン』
ウルシスト®千晶が『葡萄蒔絵』をご紹介。
その後、ワイン用漆器ブランド「Art de Terroir(アール・ド・テロワール)」を共同プロデュースするソムリエ 蜂須賀紀子さんのナビゲートで、
ワイン専用漆器『テロワール』で日本ワインを体感していただきながら、近年進化が目覚ましい日本ワインについてのミニ講座がありました。

【しめ飾り作りワークショップ】

vol.2の会期中には、フラワーアーティストの加藤ひろえさんを講師にお招きし、無農薬で育てたお米の稲わらと漆の実を使った、オリジナルの注連縄飾りのワークショップを開催。詳しくは、こちらでレポートしています。

 

藁だらけになってみんなで作ったしめ飾り。今年の実りに感謝し、来年の収穫を祈る、古来から伝わる年用意ができました。


会期中、たくさんの出会いや再会、発見があり、充実した1ヶ月でした。
ご参加、ご協力くださいました皆様、ありがとうございました。

 

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