「ウルシの木の活用プロジェクト」2022
2022年最初のイベントは、2021年末に行ったクラウドファンディングの「オンライン報告&交流会」。支援者の方々やプロジェクトメンバー、延べ30人ほどが参加。
主宰者はなんと埼玉のウルシ植栽地「縄文うるしパーク」=アウトドアからお届けしました!終盤、突然の強風が吹きはじめてしまいましたが、オンラインでもリアルな植栽地の様子を感じていただけたようで、好評でした。
会は、主宰のFEEL J代表 加藤千晶からの挨拶とリターン品の進捗報告につづいて、
2020年度から本プロジェクトを協働している 拓殖大学 工学部 デザイン科 永見研究室の学生たちからの研究成果発表でスタート。
またその後は、プロジェクトメンバーやウルシ植栽についての活発な質疑応答、情報交換がおこなわれました。
プロジェクトのウルシ植栽関係者は
①次世代漆協会(岩手) 日本最大の漆産地である浄法寺に隣接。豊富な山地を中心に植栽活動を行い、山の手入れや里山地域活性化にも繋げることを目指す。また近年は近隣の休耕地活用にもウルシを展開。そのほか岩手大学の新しい漆採取法研究にも材料提供を行なっている。
②奥久慈漆生産組合(茨城) 国内第2位の漆産地であり、植栽地は休耕地が多い。高品質な漆を掻ける優良種の保存のために、各種NPOや研究機関と調査研究も行なっているほか、国内各地の新たな植栽者指導にも貢献。
③縄文うるしパーク-埼玉に漆を植える会-(埼玉) 休耕地を活用して、漆産地としてではなく漆に親しむ場づくりを目指す活動。SNSを通じて集まったボランティア仲間が里山の空気や土いじりを楽しみながら植栽活動を行なっている。本プロジェクトでもウルシの木の学びや商品開発で協働。
そのほか、支援者のなかに
①NPO ウルシネクスト 全国各地の新規植栽地の支援。本プロジェクトも協働。
②鳥栖漆会(佐賀) 佐賀県内で2021年から開始した植栽活動
また、ウルシ科の樹木 ハゼ の保存に取り組む方も。
各々異なる地域や環境での取り組みは、これから植栽を始めたい、参加したい方々に、参考になったことと思います。
「ウルシの木の活用プロジェクト」は、それぞれの活動や産地のニーズに寄り添いながら、産地と応援したい人たちを繋ぐ架け橋をめざして、人にも資源にもよき循環が生まれていくよう、引き続き取り組んでまいります。