ウルシの木の活用を考える

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茨城県大子町でウルシ苗植栽活動に参加した後、
地元の漆掻きの岡慶一さんに貴重なお話を伺いました。

漆掻き職人としては若手の岡さんは、大子に来て漆掻きを始めて10年目。
現在、漆掻き後のウルシの木の活用について取り組んでいらっしゃいます。

漆は「殺し搔き」といって、ひと夏採取した後は木を伐採する手法を取っています。そのことによって最良の漆を採取が可能になり、また、櫱(ひこばえ=伐採後に生えてくる新芽)の成長を促すことができます。しかし、伐採後のウルシの木はほとんど活用がされていません。大きな原因はかぶれを引き起こすウルシオール成分が残っていること。一般的な木材としての加工や利用が難しいのです。10年ほどの木なのでそれほど太くないこと、節穴が開いていることが多いことなども考慮しなくてはなりません。

Act.CSUとしては、今後10年のうちにウルシの木が増え、漆掻きが盛んになると信じていますが、それと同時に伐採後のウルシの木の活用は大きな課題となります。

岡さんが取り組むのは、この木の利用方法の開発とそこから生まれる利益をウルシの木の植栽者に還元する仕組みの模索。収益性を少しでも高めて植栽活動への賛同者、関心者を増やしていこうとされています。

現在製作しているのはウルシの木の植木鉢。ウルシの木は美しい黄色や、柔らかくて軽いことが特徴です。あえて漆塗りではなくてウルシの木の草木染で仕上げられているところに、漆の様々な側面を知ってほしい、木という自然素材を楽しんでほしいという岡さんの思いが込められています。
さらに改良中とのことでしたが、木の個性を生かしたナチュラルでかわいい植木鉢です。

Act.CSUとしても、ウルシの木の活用に協力できたらと思っています。